キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「アイツ………『タイミングがあった』なんて言ったよ~」

「相変わらず唯ちゃんには、格好つけだから。」と笑うお兄さんと美香さん。

「……………??」

「ホントは、拝み倒されたの………。
このチビちゃんを手に入れてって。
唯ちゃんの笑顔が見たいからって………。
お陰で朝から走ったよ。」

「えっ?!
…………………すみません。」

恐縮する唯に

「いいのいいの。
犬の里親を探すのはしょっちゅうだから
引き取り手がある方が、俺達も嬉しいし。
正直助かるから。
ただ、昨日急に電話もらってだから焦ったけどね。
だいすけの手配とチビの引き取りに………。
悠人は、唯ちゃんの笑顔を守るためなら……
どんな事でも頑張ってくれるから。
何でも話してワガママ言ったら良いからね。
今回も、頑張ったでしょう?」とお兄さん。

美香さんも

「結婚するって…………
心も体も………お金だって…………全てをお互いさらけ出すじゃない?
だって、エッチだってするんだよ~!
今までの人生で………そんなに見せたのって……
親兄弟位だったでしょう?
他人に………
それも一番大好きな人に、全てを委ねるのって。
恥ずかしいし。
ドキドキするよね?
でもね…………
これから長い人生を。
親や兄弟と過ごした時間よりも長い時間を…………
その人と一緒に歩いて………家族になって行くのなら。
それが出来ないと、上手くいかないの。
誰にナイショにしたって良い。
けど…………悠人にだけは…………。
信じて、何でも話してやって。
悠人は、アホで頼りないけど………。
唯ちゃんだけは、フルに頭を使って
命懸けで守ってくれるからね。」って…………。

………………先生に

いっぱい心配かけてたんだ………………。
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