キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
プゥ。って拗ねて

「もぅ~
子供扱いしないでよぅ。
唯、眠くないもん。」って言えば。

「ごめんごめん。
子供だと思ってないよ。
幼稚園の子供を奥さんにする気はないしね。
子供扱いとは違うけど………
唯の浮かれてる姿を見たら、からかいたくなった。
俺も楽しいからはしゃいじゃったんだ。
さすがに列車だと
膝抱っこもキスも我慢だしねっ。」って………。

あれっ?

悠君もはしゃいでたの??

思わぬ答えにびっくりしてたら。

「それに
せっかく遅くまで楽しい事があるから
眠くなって楽しめなかったら可哀想かな?って。
いっぱい思い出作るんでしょ。」

そう言うと

悠君の肩に頭を引いてくれ

「これならくっつけるよね。」って。

年の差や

奥さんだからってことばかり気にして

肩に力が入っていた唯を…………。

そっと包んでくれたの。

子供じゃないって言ってる段階で………子供なのかな?

悠君の温もりに

意地を張る気持ちも薄れ…………。

重たい瞼が、落ち始めた。
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