キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
それから二時間。

そろそろお夕飯の時間だから

みんなで食べるかどうか聞きに行くと………。

「最悪………別れた方が良いのか?」

「お前は、唯ちゃん無しで生きていけるのか?」

「あのまま無理して壊れるくらいなら………
今なら、新しい人と上手くやっていけると思う………。
それが………後々唯の幸せだと………」って

勝手な事を話し合う声が聞こえたの。

別れる?

唯を一人にするの?

どうして遠ざける話をしてるの?

唯が壊れる?

…………………………………嫌だよう。

唯の気持ちを聞かないで、何を言ってるの?

唯の幸せを他の人が決めないでよ!

ショックから腰を抜かすと

ガタンと音がして………

悠君の部屋のドアが開いた。

「唯ちゃん。」

「……………唯。」

「あぁ、唯ちゃん大丈夫?
立てる?!」

心配するなら…………

二人がどうやれば一緒にいれるか心配してよ!

「触らないで!!」

まだ立ち上がる事は出来ないけど………

この人たちだけは、頼りたくない。

「もぅ、いい。
唯がいらないなら………別れてあげる!!
悠君のバカ!!」

何とか立ち上がって、自分の部屋に行き荷物を纏める。

バカバカバカバカ……………。

溢れる涙を拭う事もせず、ひたすら荷物を出す。

何が要るのか。

何を出してるのかも分からず、手当たり次第に詰めていたら。

ギュッと後ろから抱きしめられた。
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