キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「唯…………ごめんね。
不安だよね。
……………こっち、おいで。」

先生が出て行くと

やっと二人だけの時間が訪れた。

二人でいるはずなのに…………。

いつもと違う部屋と

パジャマ姿のせいか…………悠君が遠く感じて近づけない。

「ねぇ、唯ちゃん………来てよぅ~」

甘えた声を出されると………ようやく足が動き始めた。

「こっち。」

唯をベッドに上げると………

「明日手術をすると…………
当分の間、スキンシップも抱っこも難しくなると思う。
もちろん、俺が淋しいから出来るだけ早く出来るように頑張るけど。
それでも抜糸が済んで、起き上がれて………
ご飯が食べれるようになる頃までは、無理だと思うんだ。
唯ちゃんには、淋しい思いをさせてしまうけど。
元気になって………
一緒に一生いられるためだから………我慢してくれる?
退院は………早くても2ヶ月って言われた。
もしリハビリと食事に時間がかかったら…………
3ヶ月って……………。
年内に退院出来るよう頑張るから…………
ごめんね。」

なんとなくは、聞いていたし。

覚悟はしてたけど…………。

年内までかかるって聞いて…………落ち込む。

そんなに長く…………離ればなれなんだぁ。

ぎゅっも…………

キスも…………

抱っこも………当分おあずけ。

思った以上で…………

始まってもいないのに…………涙が溢れる。
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