キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
あれからお昼を食べて

持って来た荷物の中から、術後に必要な物を看護師さんに教えて貰って

明日の準備をしていたら…………。

コンコン。

ノックの後に、悠君の担当の水野先生が来られた。

「どうですか?」

明日の手術への説明と術後の話しをされた後。

「大船に乗ったつもりで、私に預けて下さいね。
森とは、学生時代からの付き合いで
悠人の事もよく知ってます。
医者としては、最悪の説明もしましたが。
大切な友人の息子です。
ちゃんと完治させますからね。」と………。

お医者様とお義父さんは、古くからの友人だった。

だから、病室に唯のベッドを入れるという無理も聞いてもらえたんだぁ。

命に別状はないって聞いてるけど……。

それでも、絶対はない。

ましてや、さっきの説明で

麻酔の後覚めない事や、出血が止まらないなど………

怖い状態が起こる事もあるって………。

だから、本当に怖かったの。

もしも…………手術室に入って…………そのまま目が覚めなかったら………とか………

考えてしまった。

だから本当に安心できたの。

「宜しくお願いします。」

この言葉しか出てこなかった。
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