キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
聞きやすい笑顔に………

「あの…………外に『面会謝絶』ってあったんですけど…………。」

不安に思っていたことを聞いてみた。

「あぁ!
そうですよね。
いきなりあんなのを見たら、不安ですよね?
大丈夫ですよ。
手術後、皆さん書いて貼ってあるんです。
色んな人が出入りして、菌を持ち込まれると困るので……。
こう書かれていて、入る人はいないですからね!
それより、もう少しで意識が戻られるはずですので……
手を握ってあげて下さい。
目を覚ました時、大好きな奥さんだったら嬉しいはずなので。」

ニッコリ笑って冗談を言われ、戸惑っていたら。

「冗談じゃないですよ。
痛みがまだあるから、手を握ってもらえると落ち着くみたいです。
手当てって言葉もある位なので!」って………。

あまりに薦められるから…………

半信半疑で…………手を握っていると……………。



「うっ…………………う………ん。」

少し呻き声に近いけど……………

覚醒し始めた。

「森さ~ん、お目覚めですかぁ。
可愛い奥さんが、お待ちですよ。
目を開けてみてくださいね~」

後藤さんの声に

「う……ん。
………………………………………………。
………………ゆ……………いちゃん?…………………。」って目を覚ました。

「悠君。
お疲れ様。
………………頑張ったね。」

泣くまい!って思ってたのに…………

やっぱり、ホッとして涙が出る。
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