キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「……………おはよう。」

唯の握っていた手を、強く握り返してくれた。

「ラブラブのところ申し訳ないんですけど。
ちょっとだけ、私の方をお願いします。
痛みや痺れはないですか?
ちょっとお熱を計らせてくださいね。
今日は、微熱が出ると思いますが
これは、体が戦っているので大丈夫ですからね。
もししんどいようだったら、言ってくださいね。
頭を冷やします。
…………今のところ大丈夫みたいですね。
お食事は、しばらくこの点滴になります。
痛み止めもこれなので、当分の間ついたままです。
もし、射したところが痛むようでしたら教えてください。
点滴が漏れると困るので、仲良くするのは我慢して下さいね。
では、また後で来ます。」

明るくフレンドリーな看護師さんに、びっくりしてる悠君。

「夏苗ちゃんのところの春人さんの病院で働いてる後藤君の妹さんだって。」

唯の説明に

「兄が仲良くして頂いてるみたいで………。」と

人懐っこい笑顔を見せる。

この笑顔が、兄妹………似てるんだぁ。

悠君も同じ事を思ったみたいで

「そっくり。」って。

その後、後藤さんが出て行った部屋は…………

唯と悠君の二人。

………………ではなく。

唯のベッドの横にある椅子に座っていたお義母さんが

「悠人、お疲れ様。
元気そうだって、お兄ちゃん達に連絡入れてくるから。
唯ちゃん、悠人の事………お願いね!」って出て行かれたの。
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