キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「あぁ~ごめんね。
座って。
お兄ちゃん、洋介さん……………いつもありがとうございます。」

お兄ちゃん達が、今日唯が来るからって………

支えて立てるようにしてくれたんだよね。

「本当に、唯ちゃんは馬にぶら下げるニンジンより良い餌だよ!
悠人が、頑張る頑張る。
いつもこれくらい頑張ってくれると良いんだけどって
叔父さんも言ってたよ。
12月までに帰って、クリスマスの準備を一緒にしたいんだって。」

「悠人の調子だったら、2ヶ月も夢じゃないかもな!」

二人のからかいは、無視して。

「唯ちゃん、こっち。」って………隣に座らせて…………膝枕をしてくれる。

「あぁ~
癒される~」

唯の髪を掬いながら、ニコニコ覗き込む。

「あぁ~、あついあつい。
アホらしいから、俺も帰って彩ちゃんと仲良くしよう。」

「じゃあ、悠人またな。
唯ちゃん、悠人をよろしく~」

帰ろうとする二人を送ろうと起き上がる唯を引っ張り。

「勝手に帰るよぅ~!
いいから、こっち!」って起き上がらせてくれない。

「ちょっと…………悠君。」

焦る唯に

「いいから、いいから。」

「唯ちゃんは、そのまま悠人の子守りしてて」って

帰って行った。

……………………ごめんなさい。

心の中で謝ると………

「やっとお邪魔虫が、帰ったね!」って…………。

もぅ~

ワガママだなぁ。

でも……………二人になれて…………やっぱり嬉しい。
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