キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
この人がいうお父さんは………

唯が先生を想うようなものだよね?

大好きって………。

お父さんも??

分からなくなった時……………

尋ちゃんの言葉を、思い出した。

「…………………あの。
尋ちゃん。
………妹に、逢いましたか?」

『もしかして』と思って聞いたけど………

「いいえ。
千尋さんは………逢いにくくて…………。」と

多分、私以上に苦しめたから。

だったら、尋ちゃんの言葉は………たまたま?

「それって…………
お父さんも同じ気持ちですか?」

「裕之さんは………。
『娘達を、これ以上苦しめたくないから……
今すぐ籍は………。
春斗が学校に行く頃までに、ゆっくり考えよう』って言ってます。」

でも………

それって、一緒になりたいってことだよね?

もちろん、お母さんと離婚して………

新しい人生を歩むのは、自然な事かもしれないけど。

私達とも離れて。

彼女とこの子と一緒に過ごしてたら

同情以上のものがわくのは………仕方ないのかもしれないけど………。

…………………………………。

急過ぎて、分からない。

「どうぞ………とは言えないですけど………。
ダメとも言えなくて……………。」

私の戸惑いは、想定済みだったのか。

「勝手な事を言って………すみません。
ホントは、お詫びだけするつもりだったのに………。
ごめんなさい。」

と言って、すんなり立ち上がった。

そうして、もう一度頭を下げて………

「すみませんでした。」と出て行った。

………………………はぁ~っ。
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