放課後の続き
「かな、卒業おめでとう。
いよいよ、憧れの先生だな。
俺が側にいてやれるのは、今日までだから。
後は、自分なりに悔いのない時間を過ごすんだぞ。」

「うん。
はぁちゃん、今までホントにありがとう。
一人になっても……………
頑張るからね!」

高校の卒業式は………

心の中で、迎えに行くと誓った。

短大卒業の今日は………

二人で将来を誓いあって………………別れた。

いつか一緒に生きていくための別れ。

幼稚園教諭になるかなと医者を継ぐ俺。

取り合えず、別々の道を真剣に歩いてみることにした。

2年頑張ってみて

それから、もう一度話し合うことにしたんだ。

大学生活の間に、多岐さんに料理と基本的な生活を習ったかな。

明日から2年間は、自分一人で頑張ってみると言う。

心配だが………

夢を応援すると言った以上…………笑顔で見送らないといけない。

「淋しくなったり、不安な時は………
いつでも連絡して来るんだぞ!」

やっぱり心配な俺は…………

そんな言葉をかけてしまう。

「大丈夫だよ!
楽しいことがいっぱい待ってるんだもん。
はぁちゃんこそ
淋しさを紛らせる為に、甘い物をいっぱい食べちゃダメだよ。
多岐さんの血圧が、上がっちゃうからね。」

俺の心配すら笑いで吹き飛ばしてしまうかな。

相変わらず、前向きな奴だ。
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