【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
そして、そいつは今俺の足元で地面に這いつくばっている
「俺は何も知りません」
「じゃあなんでこっちを気にしてた?」
「たまたまです」
ふぅー
「知ってること言わねぇと、普通に生活できなくすっぞ」
泉、やりすぎです。という新を無視する。
やりすぎ?やり過ぎなのはコイツらだろ。なんで杏を監視する!!
「わ、わかりました!!言います!!」
だから腕を離してくださいと懇願してきた。新にも、離しなさいと言われたから、仕方なく離す
「あ、あの部屋は総長が、黒蛇の連中じゃない人と会うときに使っていました」
「誰だ?」
「それは分かりません!!本当です」
嘘じゃないです。そう涙を流し頭を抱える
本当…だと思うけど
「お前はあの部屋に入ったことはあるか?」
「いいえ。あの部屋は総長以外はいってるのを見たことはありません」
「あの部屋でお前の総長と、その誰かわからない男は、ある女のことをずっと監視していたみたいなんだが」
心当たりはあるか?そう聞くと、少し反応した