【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
泉はあたしの前をズイズイ歩いていた。その後は、あたしにペースを合わせてくれて、隣を歩いた
「泉が2年の時に1年ってことは、去年も泉2年に残ったし、去年はさっきの人と同じ学年やったん?」
「そーだ。むかつくことに、今年はあいつが3年で俺が2年だ」
…ふむ。まぁそれは泉が二年生を3回もやるから…ってのは言わないでおこう
泉は未だにあたしの手を引いて歩いている
全然ええねんけど…
周りの視線がやばい
「なぁ、杏」
「ん?なに?」
「視聴覚室ってどこだ」
……はーーーーー?!?!あんた何年この学校通ってんねん
あたしが怒ったのは言うまでもないが、近くにいた烈火のメンバーの1人が教えてくれた
ふん
困ったもんやで!結局、委員会の時間に5分遅れることになった。
ただでさえ目立つのに、遅刻とか余計目立つやん
「杏。委員会にいるやつの顔、覚えろよ?」
「なんでよ!」
「多分、学園祭で仕掛けてくるチームの幹部あたりがくるはずだから」
……あたしの可愛い平和的な、青春の学園祭は、いずこへ……