【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


「杏ちゃん…これは…」

「大丈夫!喧嘩しやすいよう、腕も脚も動きやすいように作ってあるし」

「そういう事じゃなくて!!これで手合わせするだけなの?自由演技は」


ん?何か不満か?


「もうすぐ烈火の出番や。5分間、死ぬ気でやるんやで!」


すごく戸惑う5人は無視をする


あたしもお揃いの袴を着てグラウンドに立つ



姿が見えた事で、観客から声が上がる。
しかしこの、きゃーと甲高い女の子の評価は、含まれないってルール

野郎どもを盛り上げなきゃいけない



でも簡単や

みんな喧嘩好きなんやしな


見とけよ




「あんたら覚悟しときや」




これ終わったら男からモテモテになるわ!



地面を蹴りグラウンドの真ん中へ



「午後からの部の自由演技は、烈火からです。よろしくお願いします」



アナウンスの声が流れる



さぁいくか
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