宇宙で一番☆幸せな政略結婚

「本当にいいのか? お前、好きな人はいないのか? 」

「今はいないし。前にはいたけど、俺が海外に行っている間にフラれたから」

「それならいいのだが。いくら会社の為でも自分を犠牲にしてはならんよ。結婚は一生の問題だ」

「ああ、そのくらいは分かっている。それで、父さんが聞いている情報はどこまで? 」

「名前は雪森あると。年齢は現在、33歳だそうだ」

「俺より年上? 」

「ああ、嫌か? 」

「別に嫌ではないけど。それ以外は? 」

「聞いていない。そこまでしか、教えてくれなかった。職業は、結婚したら辞めるから必要ないと言われてな」

「確かにそうだ。別にいいよ、興味ないし。それで、顔も見せないなら結婚式はいつにしたの? 」

「急ではあるが、来月に決まったよ」

「へぇー。そんなに早く決めたんだ。じゃあ、残りの一ヶ月の独身生活は、俺の思い通りに満喫していいって事? 」

「構わん。式場予約は、相手側がしてくれる。後は、こちらの自由にしてくれて構わないそうだ」

「分かったよ。じゃあ、俺は一ヶ月は自由に満喫するから。仕事、あんまり入れないでくれる? 」

「ああ、そうしよう」



 あっさりと承諾してくれた聖竜。






 それから結婚式までの一ヶ月。

 聖竜は思いのまま過ごすことになった。

 あまり仕事は入れる事なく、好きな事を楽しみ、どうしても頼まれた仕事だけをやる事にした。

 夜には気楽に友達と飲みに行ったり、1人でお気に入りの居酒屋で飲んだり、思い切り羽を伸ばしていた聖竜。
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