復讐寮~罰ゲーム~
そして、今日も一睡もできずに朝が来た。


重たい体に、ハッキリしない頭を抱えて寮母はどうにか部屋を出る。


夜中まで騒いでいた生徒たちは、朝が弱い。


罵声を浴びせられるとわかっていながら、起こしに行かなければならないのだ。


最初に顔を洗い、頭を少しでもスッキリさせてから玄関を出た。


いつものようにポストに入れられている新聞を引き抜こうとした、その時だった。


寮母の目に、ポストの下に置かれている荷物が目に入った。


やけに大きな荷物だ。


一体なんだろう?


キョロキョロと周囲を見回してみても、荷物を運んできたような人物は見当たらない。


こんな時間に届くと言うことは、正規の配達業者ではなさそうだ。


大きなダンボールに近づいて確認してみると、やはり宛名などは書かれていなかった。


嫌な予感がして、手のひらをズボンで拭った。
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