復讐寮～罰ゲーム～

心臓がドキドキしてくるが、勇気を出して段ボールに手をかける。


寮内へ運ぶつもりだったが、やけに重たくて動かすこともできなかった。


一体なにが入っているんだろう。


こんな重たいもの、1人じゃ持ってこれなかっただろう。


そう考えながら、寮母は段ボールの蓋を開けた……。


刹那、段ボールの中から無数のハエが飛び出してきて寮母の顔に襲い掛かって来たのだ。


『キャアアアア！！』


悲鳴を上げ、必死でハエを追い払う。


誰がこんなイタズラを……！？


また生徒がやったに決まっている。


あいつらはあたしを見下してバカにしているんだ！


腸が煮えくり返りそうになった時、最後のハエが飛んで行った。


寮母は気持ちを落ち着かせ、段ボールの中を確認した。


そこに入っていたのは……血にまみれた、1人の生徒だったのだ……。