復讐寮~罰ゲーム~
この前カヤ先輩に雑用を押し付けられて喜んでいた子だ。


「そう、それじゃあ、こっちへ」


カヤ先輩が手招きをしたのは1年生の女子生徒だった。


小柄なその子は青ざめた顔をしてカヤ先輩へ近づいて行く。


他のクラスの子なのだろう、名前は覚えていなかった。


「昨日見たことを言って」


カヤ先輩にそう言われ、女子生徒はビクリと体を震わせる。


まさか、昨日男子たちが来たところを目撃していたんじゃないだろうか?


あたしはすぐに亜沙美と瞳へ視線を向ける、


2人とも緊張していて、落ち着かない様子だ。


どうしよう。


この子に見られていたとしたら、どう言い逃れをすればいいんだろう。


今まで1度もバレなかったから、すっかり油断してしまっていた。


昨日はお酒も入っていたし、つい声が大きくなっていたかもしれない。


考え出すと止まらなくなる。


次から次へと悪い予感が浮かんでは消えて行く。


とにかく、なにかいい言い訳を考えないと……!


額から汗が流れた次の瞬間、女子生徒は口を開いていた。


「昨日、お風呂を覗かれました」
< 34 / 195 >

この作品をシェア

pagetop