愛してると3回言って
「東堂、お疲れ様」


来てしまった。


「あ、お疲れ様です……」

「はい、お土産。2つ取ってね」


ずいっと差し出したのは、沖縄のちんすこうと北海道の白い恋人だった。

定番中の定番だ。


「ありがとう、ございます……」


私はその2つを受け取り、お礼を言った。

そうすると楠木さんは満足そうに笑顔を向け、次の人の元へ去っていってしまった。


「……」


いや、いいんだけど。

何かあるわけじゃないから別にいいんだけど。

拍子抜けというか、めちゃくちゃ普通だった。

私が意識し過ぎ?

きっとそうなのかも?

変に意識しすぎて、好きだと勘違いされても困る。

私も普通にしよう。

話がしたいと言っていたし、何かあればきっとあっちからくるはず。

そう考えた私は意識しないように仕事に打ち込むことにしたのだった。

まあ、ちんすこうと白い恋人を食べるときはさすがに思い出してしまったけども。
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