愛してると3回言って
「中野さんたちに任せちゃってよかったんですかね?」


会議室を出て席に戻るまでの間、喜多原くんがそう尋ねてきた。


「むしろ、私たちよりずっと上手くやってくれるはずだから大丈夫よ。まあ、ちょっと押し付けた感じにはなったけれども……」


この方が良かったと分かってはいるんだけど、私の元に来た仕事だったから少しだけ気になっていた。


「まあ、気になるし進み具合とか確認しておく」


もしもなにか出来ることがあったらやろう。

きっと私にはそれくらいしかできない。


「そうですね。俺もなにか手伝えるなら力になりたいですし!」


手をぐっと握りしめながら話す彼を見て、本当にいい後輩だなと思った。

席に戻って、自分の部署のリーダー、システム1課のリーダーに事のあらましを説明する。

どちらもその方がいいと納得してくれた。

あとはお客さんに担当の変更を伝えて、中野さんたちにも連絡をした。

そうこうしている内に時間はあっという間に過ぎていったのだった。
< 60 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop