愛してると3回言って
彼、楠木榛翔は同じ職場の5つ上の先輩。

部署は違うけど、仕事で多少絡みがあるし、社内で会えば簡単な会話はする。

でも彼と会話なんて他にもする人はたくさんいる。

私だけということは無い。

人当たりもいいし、彼がいるだけでその場が明るくなる。

性格は良いようだ。

それと彼は顔が整っている。

普通の女子なら見つめてしまうくらいには、魅力的だ。

もちろん、私も普通の女子なので魅力的な人だなと見つめてしまうわけで。

じーっと見ていると楠木さんは首を横にかしげる。


「東堂?【私……】の続きは?」

「あ、えっと」


いけない。

何をじーっと見つめているの私。



聞きたいことは沢山あった。

何故ここで2人で寝ているのか。

何故何も着ていないのか。

そして、一線を超えてしまったのか。
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