ホストが拾った生意気な女子高生
少し大きな通りに出ると、いつもなら閑散としている通りに人がまばらというか、等間隔に数人の人だかりが出来ている。その人だかりは通りに車を横付けし、何やら荷物を下ろしていた。その荷物をよく見た。イカ焼き、トウモロコシと書かれた板が目に入りオレは今日が祭りの始まりの日だったことを思い出した。

今日から三日間、商売の神様を祀る、祭りの始まりでオーナーも毎年のようにお参りに行っては、商売繫盛を願っている。オレはというと、誘われれば同伴のついでに出店を少しだけ見てまわるぐらいだ。ただし、今回の祭りにはサナを誘おうと思う。どうせサナのことだから祭りに連れていけと騒ぐのが目に浮かぶから、それなら先に予定をサナとのデートにいれておくほうがいい。そうすればお客さんの誘いを断りやすいだろうと思った。
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