敏腕社長は哀しき音色に恋をする 【番外編 完】
食事をしながら、少し話をした。

「社長、今日はいろいろとすみませんでした。それに夕食も」

「もともとこちらから誘っていたんだし、別に迷惑だなんて思ってないから気にしないで。
それより、自宅でまで社長と呼ぶのはやめて欲しい」

「えっ……」

「気が休まらないから。名前で呼んで欲しい」

「す、須藤さん?」

「堅苦しいね。下の名前で呼んで欲しい、華」

ドキンとした。
は、華って……

「な、なんでですか?」

「僕がそうして欲しいと思ったから。さあ華、なんで呼んでくれるの?」

なんだか、社長の口調も砕けていて、とにかくあまい視線を向けられるからそわそわしてしまう。

「き、恭介さん……で、いいですか?」

「そう呼んでくれると嬉しいよ、華」

そう言うと、心底嬉しそうな笑顔を見せたから、私の心臓はますます鼓動を早めた。

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