Mein Schatz
「本当にお金を出してもらっていいのか?」

エヴァンは、同じカルボナーラを食べているクラウディアに声をかける。クラウディアはこくりと頷いた。

「マフラーとコートを買っていただきましたから。でも、マフラーとコートの方が高くてお返しにはなりませんね」

クラウディアが申し訳なさそうに言ったその表情に、エヴァンの胸が今まで感じたことのない音を立てる。クラウディアが可愛くてたまらない。

「……いや、そんなことはない」

エヴァンはそう言い、クラウディアの頭を撫でる。

こうして、二人の新婚生活はゆったりと始まった。



エヴァンとクラウディアが結婚して、半年が経った。

エヴァンは仕事をなるべく早く終え、家にまっすぐ帰宅することを心がけている。

「ただいま」

エヴァンがドアを開けると、メイドよりも早くクラウディアが「おかえりなさいませ」と微笑んでくれる。エヴァンはそう言ってくれる家族がいることに、幸せを感じている。
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