Mein Schatz
「どうでしょうか?」

クラウディアは、白いマフラーと黒のフリンジマフラーを選ぶ。

「よく似合っている」

エヴァンがそう言うと、クラウディアは「よかった……」と嬉しそうに笑った。

「では、私がお金を出そう」

エヴァンが財布を出すと、クラウディアは「えっ?あ、大丈夫です!自分で払います!」と首を横に振る。エヴァンは優しく微笑む。

「私が払いたいんだ」

政略結婚は、気まずい空気になるかとエヴァンはドキドキしていた。しかし、思っていた以上に穏やかな空気が流れている。それはきっと、クラウディアがエヴァンのことを一番に考えてくれているからだろう。エヴァンも、クラウディアのために何かをしてあげたいと思った。

「なら、昼食は私がお金を出します」

クラウディアがそう言い、エヴァンは「じゃあそうしよう」と頷く。

エヴァンは冗談のつもりで言ったのだが、クラウディアは本当に昼食のカルボナーラのお金を出してくれた。
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