Mein Schatz
エヴァンが声をかけると、クラウディアは「おはようございます」とはにかむ。

「なぜ朝食を作っているんだ?メイドがいるはずなんだが……」

エヴァンがそう言うと、クラウディアが「申し訳ありません。私が「食事は作らせてほしい」と頼みました」と頭を下げる。

「ラクリア王国では、身分関係なく妻が食事の支度をします。私は、私にできることをしたいのです」

クラウディアは、真剣な目でエヴァンを見つめる。エヴァンは優しく微笑み、クラウディアの頭に手を置いた。

「怪我に気をつけるんだぞ」

エヴァンがそう優しく言うと、クラウディアは嬉しそうに笑う。

「はい!もうすぐで完成します!」

十分後、朝食が完成しクラウディアがテーブルに置く。テーブルにはビオラの花が飾られていた。

「おいしそうだな」

コーヒーを受け取り、クラウディアが作った朝食を見てエヴァンは呟く。

「お口に合うといいんですが……」

クラウディアは、嬉しさと緊張が混じった表情で言った。
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