Mein Schatz
まるでカフェのメニューのようにおしゃれな朝食が並べられている。

手間がかかっていそうなエッグベネディクト、キャベツやにんじんなど野菜がたっぷり入ったスープ、フルーツの入ったヨーグルト。栄養バランスもバッチリだ。

「いただきます」

エヴァンはエッグベネディクトを一口食べる。クラウディアが緊張したようにそれを見つめていた。

「おいしい……」

エヴァンはクラウディアを見つめる。そして、もう一度「とてもおいしい」と言った。

「シェフが作ったみたいだ。おいしい」

「あ、ありがとうございます……」

エヴァンが褒めると、クラウディアは顔を真っ赤にしながらカフェオレを口にする。ブラックは飲めないらしい。

「私は、メイドが作ったご飯しか食べたことがなかった。この国では身分が上の者は何もかもメイドに任せる。母は料理ができなかった。でも、家族が作ってくれるご飯はこんなにもおいしんだな」

エヴァンがそう言うと、クラウディアは「私は料理しか取り柄がありません。なので、食事の支度は全て私がします」と笑う。
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