real face
「もう兄貴には話したんだけど、来月の最初の土曜日、蘭会計事務所恒例のBBQなんだ。今年は俺が幹事だからお前らも参加しないか?」
「……BBQ?どこでやるんだ」
主任がシュウにぃの話に興味を示した。
「"秘境渓谷"なんだけど。知ってるだろ、まひろ。毎年恒例行事らしいんだ。BBQは夏と相場は決まっている、だろ?」
「宮本さん、逆です!夏はBBQと相場は決まっている、ですよ」
どっちでもいいよ……。
だけど"秘境渓谷"って、もしかしたら私行ったことがあるのかも。
「兄貴たちは来るって言ってたぞ。翔とまひろも参加でいいだろ?」
兄貴たち……ってことは、なつみんも一緒だよね。
「8月6日か。俺は大丈夫だけど、蘭さんは?」
なつみんが行くって知ったから?主任……。
なんて、私かなり卑屈になってるよね。
イチにぃは知っているのかな……2人のこと。
「おい、まひろ聞いてんのか。お前も参加でいいのか?」
「うん……。私も大丈夫だと思う」
実はあんまり気が進まなかったりするけど、参加しなかったら私が知らない場所で佐伯主任となつみんが一緒にいる、なんてことになってしまう。
もう、この私のネガティブな思考、どうにかならないかな。
「それじゃ、私もシャイニングに友達がいるので誘ってみます。いいですか?宮本さん」
へぇ、霧島さんのお友達って誰だろう。
別に誰でもいいか。
私には関係ないし。
「なぁ蘭さん。最近元気がないようだけど、なんか悩みでもあるのか」
ぐ……鋭い。
さすが主任、隠し事なんて出来るわけがないんだよね。
だけど、なつみんのことで悩んでいるなんて言える訳がない。
「夏って…薄着になるじゃないですか。ダイエットしないとだめかなってちょっと悩んでるんです。ははは……」
"なつ"ってワードで"夏"よりも先に"なつみん"が頭に浮かんでしまい、最後に笑顔で終わるつもりが微妙な乾いた笑いになってしまった。
「そんなことないだろ。寧ろ痩せたんじゃないか?それ以上痩せたら困る。よってダイエットは却下」
………さすが主任には通じないか。
だけど、いつもなら言い返す私だけど、言葉に詰まってしまった。
「……BBQ?どこでやるんだ」
主任がシュウにぃの話に興味を示した。
「"秘境渓谷"なんだけど。知ってるだろ、まひろ。毎年恒例行事らしいんだ。BBQは夏と相場は決まっている、だろ?」
「宮本さん、逆です!夏はBBQと相場は決まっている、ですよ」
どっちでもいいよ……。
だけど"秘境渓谷"って、もしかしたら私行ったことがあるのかも。
「兄貴たちは来るって言ってたぞ。翔とまひろも参加でいいだろ?」
兄貴たち……ってことは、なつみんも一緒だよね。
「8月6日か。俺は大丈夫だけど、蘭さんは?」
なつみんが行くって知ったから?主任……。
なんて、私かなり卑屈になってるよね。
イチにぃは知っているのかな……2人のこと。
「おい、まひろ聞いてんのか。お前も参加でいいのか?」
「うん……。私も大丈夫だと思う」
実はあんまり気が進まなかったりするけど、参加しなかったら私が知らない場所で佐伯主任となつみんが一緒にいる、なんてことになってしまう。
もう、この私のネガティブな思考、どうにかならないかな。
「それじゃ、私もシャイニングに友達がいるので誘ってみます。いいですか?宮本さん」
へぇ、霧島さんのお友達って誰だろう。
別に誰でもいいか。
私には関係ないし。
「なぁ蘭さん。最近元気がないようだけど、なんか悩みでもあるのか」
ぐ……鋭い。
さすが主任、隠し事なんて出来るわけがないんだよね。
だけど、なつみんのことで悩んでいるなんて言える訳がない。
「夏って…薄着になるじゃないですか。ダイエットしないとだめかなってちょっと悩んでるんです。ははは……」
"なつ"ってワードで"夏"よりも先に"なつみん"が頭に浮かんでしまい、最後に笑顔で終わるつもりが微妙な乾いた笑いになってしまった。
「そんなことないだろ。寧ろ痩せたんじゃないか?それ以上痩せたら困る。よってダイエットは却下」
………さすが主任には通じないか。
だけど、いつもなら言い返す私だけど、言葉に詰まってしまった。