セカンドラブは魔法の味

 今日も1日が始まる。


 幸弥は現在、法律事務所と探偵業を兼用でやっている。

 主に自宅で仕事をしている幸弥だが、外出する事も多い。

 探偵業はスタッフを雇っていて、調査は全て任せている。

 

 今日は事務仕事をしている幸弥。

 事務所は1階のリビングを改造して使っている。

 それほど広くはないが、日当たりも良く心地よい。

 机が3つと幸弥のデスクがある。

 ホワイトボードにはスケジュールがぎっしり書かれている。


 10時になると。


「おはようございます」


 事務員がやってくる。

 事務員は女性1人と男性一人。

 女性事務員 山里澄恵(やまざと すみえ)。

 40代後半の主婦で、気さくなお姉さん。

 子供が2人いて、もう大学生になる。

 男性事務員は沢一也(さわ かずや)、世間でいうパラリン。

 司法試験に落ちて再挑戦しているが、なかなか合格しないため、事務員として働きながら頑張っている。

 今年で30歳になるが未だに独身。

 そろそろ司法試験か結婚かを選択しなくてはと言われている。

 眼鏡をかけたがり勉タイプで、ちょっと子供っぽいお坊ちゃんタイプの顔をしている。

 背丈も165センチで低めのため、あまり女性からモテないタイプである。


 
 そんな2人の事務員が来た後に。

「おはようございます」

 やってきたのは色気を醸し出す美人系の女性。

 本田真子(ほんだ まこ)。

 現在32歳婚活中で、幸弥の秘書として雇われているが、殆ど秘書は必要ないと言われ事務仕事や外回りを任されている。

 私立大学を出ているが、仕事はあまり出来が悪いほうで間に合わない為、週に2日程来てもらっている。

 いつもピッチリしたブラウスで、グラマーな胸元を強調していて、スカートもミニスカートで膝上10センチ以上。

 ハイヒールを履いて、一見、どこかのホステスさん? と聞かれそうなくらいの露出の高い恰好をしてるいる。

 出社時間もいつもギリギリか遅刻が多い。


 今日も10分の遅刻である。
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