セカンドラブは魔法の味
「それは僕も知っているよ。ハルが亡った時は、本当にもう二度と誰かを好きになる事なんてしないって思たけど。・・・心優に会ったら、想いが溢れて止まらなくなっちゃって」

「それでいいんじゃない? 心優さん、ハルさんになんとなく似ているところあるから。惹かれる気持ちも解るよ」



 幸弥と北斗が話をしていると、お祝いの準備が整った。


 手作りのケーキが用意されていて「結婚おめでとう」と書かれている。

 
 美味しそうな唐揚げやサラダやお寿司も並んで、子供が好きなハンバーグも並んでいる。



 みんな嬉しそうに食べたり飲んだり。


 宗田家に沢山の人が集まり楽しい声が響き渡っている。


「あれ? 心優どうかしたの? あんまり食べてないじゃないか」

 みんなが沢山食べている中、心優はあまり食が進んでいないようだ。

「そんな事ないけど。あんまり、沢山食べないから」

「え? 今日くらい食べろよ。ほら、これ母さんの手作りだよ」


 美味しそうなふんわりしたオムレツを、お皿にとって幸弥が渡してくれた。

「美味しそうね、頂きます」


 嬉しそうな顔をして食べ始める心優。

 だが・・・

 一口食べると、ちょっとうんざりそうな顔をした。


 そんな心優の様子を茜が見ていた。


 
 他のデザートなどもとってもらい食べている心優だが、どうもなんだか胃がもたれているのか、一口食べるとそれ以上進まないようだ。



 沢山ありすぎて満腹になってしまったのだろうか?





 しばらくして。

 心優は食べ過ぎてしまったようで、ちょっとだけベランダに出て一息ついた。

 50階の最上階である為、囲いもあり転落しないように安全を確保してある。


 綺麗な星空が見えて、なんだかプラネタリウムにいるような感覚になる。


 星空を見ている心優。

 だが・・・

 急に吐き気が襲ってきて、何となく胸やけがしてきた。


 
 
 





 
 

 









 

 
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