365枚のラブレター

(歩side)

俺は何をやっているんだろう・・・



せっかくクララが
俺に会いたいって言ってくれたのに・・・



紗耶香との約束を優先してしまった



なぜなら
俺はどうしても確認したかったから




俺は紗耶香のことが
好きなのかどうかということを・・・




「あゆ君、お誕生日おめでとう!」

放課後
水族館のクラゲの水槽の前で
紗耶香は俺にプレゼントをくれた



「これって・・・」



「前にショッピングモールに行ったときに
 あゆ君、このお財布が欲しいって
 言ってたでしょ」



「でも、こんな高い財布もらえないよ」



「大丈夫!
 パパにおねだりして買ってもらったから

 こんな男物の財布
 返されても困っちゃうからね」



「でも・・・」



「あゆ君の誕生日に
 私と一緒にいてくれるお礼!

 ね、さっそく使って!」



俺は言われるがままに
古いお財布のお金を入れ替えた



「紗耶香ってさ、なんで俺なわけ?」



「え?」



「俺なんてクララがいるしさ
 どんだけ好きって言われても
 付き合わないよ」



「私もわかんない!
 なんでここまで歩君じゃなきゃダメなのかって

 クララさんと付き合ってても
 私には振り向いてくれないとわかっていても
 それでも歩君が良いんだ」



ふわふわと漂っている
クラゲを見つる紗耶香の横顔が
すっげー綺麗に感じた



そんなに俺のことを
思ってくれてたのか・・・



その時
クララの顔が思い浮かんだ



クララは
俺だけを見てくれない・・・



俺だけのことを
こんなに愛してくれない・・・



俺は本当に
クララと永遠を誓って
いいんだろうか・・・

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