365枚のラブレター

(クララside)

はぁ~~~~

こんなつらい毎日が続くのかぁ・・・・




朝から教室で
歩君と紗耶香さんのラブラブっぷりが半端ない



休み時間のたびに二人一緒
肩をくっつけ合ってケラケラ笑い

見つめ合って微笑み合って
お互い大好きオーラがあふれ出している




見たくもないのに
一番後ろの席の私の目に
どうしても飛び込んできちゃうのだ



幸せいっぱいの二人を見ていると
どうしても思ってしまう・・・



歩君の隣で笑っていたのは・・・

私だったのにな・・・



あの頃はあんなに幸せだったのに
なんで歩君に嫌われちゃったのかな・・・



考えれば考えるほど涙が出そうになり
私はクラスのみんなに
泣き顔を見られる前に
机に顔を伏せた



「クララちゃん、
今日からは一緒にお昼食べよ」



「食べよ、食べよ」



昼休みになり
いつもの仲良しメンバーの
舞ちゃん、しおりん、ののちゃんが
私をランチに誘ってくれた



その時


「紗耶香の手作り弁当かよ!

 歩、愛されてんな」



「すっげーおいしそうじゃん!

 歩に女の子が弁当作ってくれたのなんて
 初めてじゃね?」



歩君と紗耶香さんを囲んで、
クラスのみんなが群がっていた



・・・手作りのお弁当・・・



私は歩君にお弁当を作ってあげようなんて
一度も思ったことなかったな



私のお昼は
毎日塩で握っただけのおにぎり



朝時間もないし
おかずを用意するお金ももったいないから・・・



今までは歩君が
私におかずを分けてくれていたっけ



はっ!!



気づいてしまった・・・



私は人間界で生きることに
いっぱいいっぱいで

歩君のために
何もしてあげてこなかったってことを



お弁当を作ったことも
歩君に喜んでもらえるように
オシャレや自分磨きをしたことも



でも紗耶香さんは違う



歩君に好きになってもらおうと一生懸命で
どんどんどんどん綺麗になっている



そりゃ・・・

歩君が私より紗耶香さんを選ぶのが
当たり前だよね・・・



「琉生君だ!」



「キャー!琉生君!!」



歩君たちのところに群がっていた女子たちが
今度はドアの所にいる琉生君めがけて大移動

黄色い声がキャーキャー響いている



「あ、いたいた!

 クララ、一緒に弁当食べようぜ」



「え?」



「どうせ
 おにぎりしか持ってきてねえんだろ?

 おまえの分もあるから」



「私の分も、作ってくれたの?」



「自分の作ったついでだけどな」



「ちょっとクララ、どういうこと?」



舞ちゃんたちが不思議そうに聞いてきた



「まだ話してねえのかよ?
 俺たち、付き合うことになったから」



「えーーーー????」




「嫌~~!!!」

「嘘でしょ?信じられない!」



聞き耳を立てていた
女子たちの悲痛の叫びが
クラス中にこだましている



「クララさんって
 昨日まで歩君と付き合ってたのに
 乗り換え早くない?」



「歩君のことも遊びだったんじゃないの?」



クラスの女子の心無い声が
私の心に突き刺さる



気にしない!気にしない!



琉生君に彼氏のふりをしてもらうことは
私が頼んだことだから



まさか
お昼を一緒に食べようって
言ってくるとは思わなかったけど



「クララ
 時間なくなるからお昼食べに行くぞ」



「・・・うん
 舞ちゃん、ののちゃん、しおりん、
 あとで説明するからね」



「了解!行ってきな!」



舞ちゃんたちは、快く送り出してくれた

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