365枚のラブレター
(クララside)
歩君に甘えることが
こんなに幸せなことだって
今まで知らなかった
人に甘えずに
自分で何とかしなきゃいけないって
思い込んできたから
こうやって
歩君の膝枕で
優しく頭をなでなでされて
歩君も私を見つめて微笑んでくれる!
これまでの人生で
今が一番幸せ!!!
「クララ、渡したいものが2つある」
「え?」
「一つはこれな」
「これは・・・」
わたしが消えていた間
歩君が私を思って書いてくれた
365枚のラブレター
「クララへの本当の気持ちをつづってあるから
クララに持っていてほしい」
「嬉しい・・・」
「そしてもう一つは・・・
右手出して」
私は手のひらを上に向けて差し出すと
「反対向き」
歩君は私の手に優しく触れると
くるりと手の甲を上向きにした
スー
小さな赤い石が埋め込まれた指輪が
私の右手の薬指におさまった
これは・・・
歩君が花純さんの結婚式の日に
チャペルで私にはめてくれた指輪・・・
「俺が小学校の先生になったら
本物の指輪をクララに渡すから
それまで
待っていてほしい」
「うん」
私は嬉しさがこみあげてきて
一緒に涙もこぼれた
今は歩君と一緒にいられるだけで
幸せでしょうがない
でも長い人生一緒にいれば
ケンカをすることも
歩君を傷つけてしまうこともあると思う
そんな時は
歩君の思いを聞こう
そして
自分の心の声を伝えよう
お互いを思いやり続ければ
きっと
キラキラ輝く愛の花を
永遠に咲かせられると思うから
大好きな歩君からもらった
この指輪と
365枚のラブレターを胸にあて
心から願った
『歩君と
ずっとずっと
一緒にいられますように』
END


