高校生マフィア
「卓真」
「わ、ビックリした」
「デラクールファミリーのコンピュータにハッキングして、全ての照明、機械の運転を中止。できるか?」
「ぁあ、うん。頑張ればできるけど…」

春樹の言葉で、思考回路が戻った
そうだ
俺は、この【mattina】の司令塔
マフィアに狙われる友達を救うために、冷静で居ろ

「陸」
「ん?」
「急だけど、突入の覚悟はしとけ」
「…ぁあ。俺はいつでも大丈夫だぜ」
「高城は?」

高城が潜入して帰ってきてから、あまり高城の姿を見ない

「あーっと…部屋に居るぜ?」
「何かあったのか?」
「イヤ。爽樹、雨の日は1人でずーっと外見てんだよ。雨好きだからさ。昔っから^^」

幼馴染の陸が笑った

「そうか……」

後ろにある大きな縦長の窓を見た
ガラスには雨粒が叩きつけられて、雷も時々鳴り響いていた
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