一生一緒
私は教室を出てすぐに理事長室に向かった。



昌廣は笑顔で歓迎してくれた。




「教室はどうだ？」




「……授業は問題ないと思うけど………なんか双子が絡んでくるの」




「双子か……それってオレンジ色の髪に青のカラコンの？」




昌廣からもらったオレンジジュースを飲みながら私は目を丸くする。




「昌廣さん知ってるの？」




「まぁ俺の高校だからな。………そうか……あいつらが……」




「何なの？あいつら。すっごくしつこいんだけど」




その言葉に昌廣は苦笑した。




「無理に関わる必要はないぞ。だけど……お前の人間嫌いを治せるかもしれないから少しは興味を出してみろ」




「えーーーー」





私は理事長室のソファーに沈みこんで先程のことを思いだし嫌悪感に震える。




「まぁ俺はお前じゃないからアドバイスくらいしか出来ない。だけどあいつらをずっと見てきたから美幸が関わっても大丈夫だと俺は思うな。」




「無理。」




即答するとはははと笑ってそれ以上は踏み込まなかった。
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