一生一緒
家に帰ってすぐにお風呂に入って着替える。



洗濯物を畳んでそれぞれの部屋のベットの上に畳んだ洗濯物を置き次に掃除をする。




次にご飯を炊いて食事の準備をしていると二人が帰ってきた。





「「ただいま～」」




「おかえり！」



パタパタと玄関まで迎えると笑顔の二人が立っていた。




「朝も一緒で帰りも一緒に帰ってきたんだ」



「あぁ。ほら、頼まれてたトマト買ってきたぞ」



「ありがとう」



何気ない会話。



自然な動き。



こんな風になれるまでどのくらいの時間がかかっただろうか。



伯はすっかり主婦感覚になっている美幸を見て静かに微笑んだ。




「どうしたの伯？気持ち悪いよ？」




「え、何気にエグくね？その台詞」




「あ、昌廣さんお風呂沸いてるよ」




「おー。じゃぁ入ってくるか」




「え、無視？」




「伯うるさい」




「え、悪いの俺ーー！？」




落ち込みながらもよろよろと自室に戻っていく伯。



私はそっと微笑んで食事を温め始める。




テレビをつけて一日の出来事を話ながら食事をする。




それが工藤家の流れだ。




テレビで虐待された子供が死亡と言うニュースが流れていたが昌廣がさりげなくチャンネルを変える。




それに気付かないふりをして私は変わらず話す。






この時間が凄く平和でずっと続いてほしいと思うのは私だけじゃないだろう。
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