一生一緒
お昼近くになって皆が起きてきた。





私は携帯を見て伯と昌廣から来ていたメールに返信をして時間を確認する。





遅めの朝食兼昼食をとって今日はこの後、近くのショッピングモールに行くことになった。





リムジンではないワゴン車に乗り込むと運転席にはアキラが座っているではないか。





驚いて目を丸くしていると、





「どうしたの??あ、言っとくけど俺上手いよ?」とアキラ





「俺達3年組は18歳になるから車の免許が取れるんですよ」と無限





「そう言うこと。俺は4月が誕生日だからこの中で一番早かっただけ。まぁ元々車は運転してたし」





いま、さらっと違反行為を言わなかっただろうか?




「次は棗なんだよねー!だけど棗の運転って荒そうじゃん?」ケラケラ笑って言う斎の頭を無言で鷲掴む棗




「痛い痛いー!!!」と叫ぶ斎




「美幸ちゃんは誕生日いつなの?」と環





今日は8月1日。





「……今日だよ……」









「「「「「「はーーーーーー!?」」」」」」









明らかに車が傾いただろう。




起きたとき伯と昌廣から誕生日おめでとうのメールが届いていた。




「ちょ、ちょっとー!!なんでもっと早くいってくれないのーー!?」と環




「そうだよー!!知ってたら準備とか出来たのにー!!」と斎




「誕生日ってそんなに特別?」とキョトンとした顔で言うと一斉に怒られた。




ショッピングモールに向かいながら無限と棗は誰かに電話しており双子と敏次からは誕生日についての説明を受けた。




「だからな?誕生日ってのは特別でお祝いをしないとその後の人生に祟りが……グェ」




敏次の説明を真剣に聞いていた私は途中電話していた無限が敏次の首を絞めている姿を見ないように双子から強制的に目を塞がれた。

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