アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
社長夫人になったって言うのに、なぜそんな悲しいメニューになるの?

まあ、でも……

「いいね、いいね。買いに行こう、つむぎ。」

五貴さんが喜んでいるから、いいか。

そして私達は、朝ご飯をマックで済ませ、その後に映画を観たり、公園を散歩したり、夕食の買い物をしたりして、結局帰って来たのは夜になってしまった。


「つむぎ。今日は、俺が夕食作るね。」

「ええ?五貴さん、料理できるの?」

「今時料理とかできなければ、男はモテないでしょ。」

そう言って五貴さんは、包丁片手に、材料を切り始めた。


おおっと。

私よりも料理上手だったら、どうしよう。

平日、林さんに料理でも、習おうかな。


そんな時、沸騰していないお湯に、材料を入れる五貴さんを見た。

「あれ?お湯、沸騰してないのに、もう入れちゃう?」

「あわわわ!」

慌てて五貴さんが、お玉で具材を掬い出している。
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