アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
二人からそう言われ、ちょっと愚痴ってみるって、こんなに必要なんだと思った。

「……ありがとう、二人共。」

私のお礼に、二人が笑う。

「何よ、改まって。」

「そうそう。」

私もいつの間にか、笑っていた。


そう言えば、ここ数日間。

笑う事も忘れていたかもしれない。


そうだよ。

くよくよしてたって、仕方ないもんね。

実家の母親にも、無職になる事、言ってみよう。

もしかしたら、少しくらいお金出してくれるかも。

なーんて、都合のいい話はないか。


「さあさあ、午後の仕事も頑張ろう。」

デキる女、柳井さんがパソコンを開く。

「あーあ。仕事始まっちゃった。」

可愛い女、市来さんは早速欠伸だ。

「あなたね、始業開始から欠伸って。」

「だって、ランチ食べた後で、眠いんだもん。」


私はこの二人のやりとりなんて、今まで気にした事ないけれど、正反対の性格で、なかなか面白い。
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