アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
私は正面に置いてある椅子に座った。

「水久保つむぎさんですね。」

「はい、そうです。」

部長は、私の履歴書と私を見比べ、ニコッと笑った。

釣られて、私もニコッと笑う。


「水久保さん。この会社に入社して、半年経ちますが、如何ですか?」

私にできる女、柳井さんの言葉が、降りて来た。

「はい。ようやく仕事も覚え、面白くなってきた頃です。」

「そうですか。それは、よかった。」

これは、正社員へのステップアップ質問!?

準備はいつでもOKです!


「そこでね、水久保さん。」

「はい!」

来た、やっと来た!

「契約社員としての期間は、あと半年残っているんですが……」

「構いません!」

私は、鼻の穴を膨らませながら、言い切った。

「あっ、もしかして……内容、聞いてた?」

あっ、しまったと思いながら、ここは隠しても無駄かなって思って、実はと言う顔した。
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