アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
お医者さんから告げられた結果は、異状なし。

不幸中の幸いだった。

これでどこか異常でもあったら、私は治療費で破産するところだった。


「よかったですね、つむぎさん。」

「はい。折橋さんが助けてくれたお陰です。」

私は、折橋さんに頭を下げた。

「ありがとう、ございました。」

やっと、すみません以外の言葉を、折橋さんに言えた。


「じゃあ、私はこれで。」

名残惜しくここで、別れようとした時だ。

「つむぎさん、家まで送りますよ。」

そう言って折橋さんが手を挙げると、さっきのリムジンが待合室の前までやってきた。


周りから、”おお、リムジンだ””誰の車だ?”と、騒ぎ始めた。

「さあ、乗っててください。僕は、会計を済ませてから、行きますから。」

「はい。」

素直に私は、車へ向かう。

その振りをして、会計を見てみた。


検査代 7500円。
< 40 / 255 >

この作品をシェア

pagetop