アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
「そうだ。お昼食べました?」

「あっ!まだだった!」

仕事探しに夢中になって、お昼逃してたんだ。


「この先に、美味しいパスタ屋さんがあるんですけど、一緒に食べませんか?」

「はい。」

その時は、素直にはいって言ってしまった。


たぶん。

もっと、折橋さんと一緒にいたいんだと思う。

この先、こんな素敵な人と、出会う事なんてないんだろうなぁ。

住む世界が違うって、こう言う事だ。


しばらくして、リムジンはパスタ屋さんの近くに止まった。

「ここですよ。」

リムジンを降りた先のお店は、まるでイタリアかフランスに来たみたいな外見。

「……可愛い。」

こんなパスタ屋さん、あったなんて、知らなかった。

「よかった。気に入って貰えて。」

折橋さんも、嬉しそうだ。


お店の中に入ると、お洒落なテーブルが並ぶ。

「窓際にしよう。」

折橋さんは、私の手を握った。
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