アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
いわゆる、ブラック企業。

朝、9時から夜の10時まで。

ずっと働かせられて、土曜日も出勤させられた。

それなのに給料は増えず、有給休暇を申請しても、繁忙期だからと言って、受け付けてくれなかった。


1年後。

私は体を壊し、その会社は退職。

数か月の療養生活を経て、この会社に契約社員として、入ったと言うのに。

また半年で、また無職?


私は、我が身を呪いながら、自分のオフィスに戻った。

「ただいま、戻りました。」

明らかに雰囲気が暗い私に、両隣の二人も、話しかけてこない。

ああ、なぜこの3人の中で私だけ?

私が、本当に何をしたんだろう。


「水久保さん、どうしたの?」

可愛い女の子・市来さんは、容赦なく聞いてくる。

「あっ、馬鹿!」

デキる女・柳井さんは、空気を読んでスルーするところだったのに。

「だって、このままじゃあ気になって、仕事どころじゃないもの。」
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