ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
椅子に腰かけ、リュカオンは膝に置く。イクシオン殿下は私の隣に座った。

カイロス殿下より、紹介がなされる。

「こちらは、テティス国のセレネ姫だ。隣は、ハルピュイア公爵家のエレクトラ嬢。そして、彼女は私の元乳母で、シールドライト伯爵夫人だ」

舞踏会の晩、一緒に過ごしていたのは元乳母だったのか。あまりにも若すぎると思ったが、十六で子どもを産み、乳母に指名されたらしい。カイロス殿下と同じ年の息子を持つ女性には、とても見えない。美魔女と言えばいいのか。

「兄上、彼女達は何をしにここに?」

イクシオン殿下が問いかけた瞬間、空気がピリッと震える。特に、セレネ姫の瞳はギラつき始める。カイロス殿下は、居心地悪そうに咳払いを繰り返した。

「私はここ数日、この靴を履いた女性を探していた」

私のもう片方の靴が、テーブルに置かれた。

「成人女性にしたらかなり小さいようで、見つけ出すヒントになると思っていた」

前世では27センチあった私の足だったが、生まれ変わったら22.5しかなかった。27センチもあれば主にメンズ用しかサイズが置いてなく、何度涙を呑んだかわからない。だが、小さかったら小さかったで、子ども用の靴しかなく、毎回オーダーしていた。小さな足に憧れていたが、極端だったのだ。
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