ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
セレネ姫とエレクトラが帰り、私達もおいとましようと腰を浮かせたが、カイロス殿下より待ったがかかる。まだ、話があるらしい。
「実は、セレネ姫に説明したのは、すべてが真実ではない」
「兄上、どういうことですか」
「今から話す」
シールドライト夫人との再開を、カイロス殿下は喜んでいた。幼いころの記憶と相違ない美貌に驚いたものの、大好きだった元乳母と昔話に花を咲かせようと思っていたようだ。
庭の椅子に腰を下ろした瞬間、シールドライト夫人は涙を浮かべて訴えた。
夫と離婚したいが、許してくれない。もう、一緒の屋敷にいるなんてまっぴらだと。
シールドライト夫人の夫は妻に対する執着が酷く、外出すら許可してくれないらしい。
「その日は、珍しく舞踏会とシールドライト伯爵の地方視察が重なったために、参加できたようだ」
なんとかカイロス殿下と面会までこぎつけ、夫から逃れるためにある願いを訴えたのだ。
「彼女は、私の愛人になりたいと言ってきたのだ」
公にされることはないが、貴族に愛人はつきものである。意外にも、実家の父は母一筋であるが。世間のイメージでは、金に物を言わせて多くの愛人を囲っていると思われているようだ。父個人としても、愛人は豊かさの象徴と考えているようで、噂話は否定しないらしい。実際には存在しない、エア愛人だけれど。
「実は、セレネ姫に説明したのは、すべてが真実ではない」
「兄上、どういうことですか」
「今から話す」
シールドライト夫人との再開を、カイロス殿下は喜んでいた。幼いころの記憶と相違ない美貌に驚いたものの、大好きだった元乳母と昔話に花を咲かせようと思っていたようだ。
庭の椅子に腰を下ろした瞬間、シールドライト夫人は涙を浮かべて訴えた。
夫と離婚したいが、許してくれない。もう、一緒の屋敷にいるなんてまっぴらだと。
シールドライト夫人の夫は妻に対する執着が酷く、外出すら許可してくれないらしい。
「その日は、珍しく舞踏会とシールドライト伯爵の地方視察が重なったために、参加できたようだ」
なんとかカイロス殿下と面会までこぎつけ、夫から逃れるためにある願いを訴えたのだ。
「彼女は、私の愛人になりたいと言ってきたのだ」
公にされることはないが、貴族に愛人はつきものである。意外にも、実家の父は母一筋であるが。世間のイメージでは、金に物を言わせて多くの愛人を囲っていると思われているようだ。父個人としても、愛人は豊かさの象徴と考えているようで、噂話は否定しないらしい。実際には存在しない、エア愛人だけれど。