ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「話を聞いていたら、シールドライト夫人に同情してしまった。ただ、セレネ姫との婚約が決まったばかりで、愛人なんか迎えたら不興を買うだろう。そう思って、一度目は断った」

しかし、シールドライト夫人は諦めなかった。よほど、夫の束縛が鬱陶しかったのか、渋るカイロス殿下相手にしぶとく食い下がったようである。

「彼女は私にすがりつき、そして、涙を流しながら口づけをした。そこまでされたら――愛人として迎えるしかないと、考えを変えてしまった」

思いっきり、流されとるやんけ!

心の中で盛大に突っ込んでしまう。

「二回目の口づけは、私からした。その場を、アステリア嬢に見られてしまったようだ」

「やっぱり、そういうことをしてましたか」

もう、十日以上前の記憶なので、曖昧になっていたのだ。目撃したのは一瞬だったし。
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