ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
◇◇◇

パーティーの軽食といったら、カナッペやピンチョス、エッグドスタッフ、タルティーヌなどの、一口で食べられるフィンガーフードだろう。

けれど、国王夫妻は定番を欲しがっているのではない。一風変わった軽食を欲しているのだ。

「うーん……!」

『苦労しているようだな』

頭を抱える私の背後に現れたのは、リュカオンだ。

「リュカオン、何か私の記憶の中に、お客さんが喜びそうな軽食はある?」

こうなったら、聖獣頼みである。

『そうだな……この、“すし”というのはどうだ? 色鮮やかで、パーティーで映えるのではないか?』

「寿司、かー」

日本人ばかりでなく、外国人までも魅了するお寿司。たしかに、彩りはきれいである。しかし、しかしだ。この世界の人達は、魚を生食しない。それに、酢飯も好みじゃないだろう。
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