ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
翌日、ついに舞踏会当日となる。朝から身支度を調えることに時間を費やしてしまった。両親が持たせてくれたダイヤモンドのティアラとネックレス、イヤリングは大変重たいので、エリスの真珠のネックレスとイヤリングと交換した。私はシンプルな恰好でいい。
そう思っていたが、両親が用意してくれたドレスは真っ赤なドレスで、「私が主役!!」と主張しているようなものだった。
勘弁してくれと叫びたかったが、私の体型に合わせて作られたドレスなので、こればかりはエリスのドレスと交換できない。
私はしぶしぶと、派手なドレスで舞踏会に参加することとなった。
「アステリア、緊張するわね」
「そうね」
「絶対緊張していないでしょう?」
「しているって。これでも」
アストライヤー家の者がきたと、避難めいた視線を受けるかもしれないとか、うっかり空気が読めなくて顰蹙を買わないかとか、こんな私でも心配はあるのだ。
そう思っていたが、両親が用意してくれたドレスは真っ赤なドレスで、「私が主役!!」と主張しているようなものだった。
勘弁してくれと叫びたかったが、私の体型に合わせて作られたドレスなので、こればかりはエリスのドレスと交換できない。
私はしぶしぶと、派手なドレスで舞踏会に参加することとなった。
「アステリア、緊張するわね」
「そうね」
「絶対緊張していないでしょう?」
「しているって。これでも」
アストライヤー家の者がきたと、避難めいた視線を受けるかもしれないとか、うっかり空気が読めなくて顰蹙を買わないかとか、こんな私でも心配はあるのだ。