ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「えーでは、そろそろ、肉まんの試食をしていただきますね」

ここで、以前お饅頭を毒味した侍従が前に出てきた。今回も、国王陛下が食べる前に毒味を実施するらしい。

ほかほかの肉まんを取り出し、紙袋に入れて差し出した。

「うわっ、けっこう温かいのですね」

「ええ。口の中を火傷しないように、ふーふー冷ましてから召し上がれ」

「ふーふー……!」

イクシオン殿下の「ふーふー」という呟きを聞いて、振り返る。目が合うと、パッと逸らされてしまった。もしかして、この前肉まんをふーふーして食べさせてあげたことを思い出したのか。思春期の男子かと突っ込みを入れたい。

「ふーふーふーふー、これくらいでいいかな。では、先にいただきます」

そう言って、侍従は肉まんにかぶりつく。

「んぐうっ!?」

「ど、どうした!?」

うめき声を上げながら食べるので、国王陛下がギョッとしつつ尋ねる。

「に、肉汁が口の中に溢れたことに驚いて、一瞬息が止まりそうになって」

「紛らわしい奴めッ!!」

問題ないようなので、肉まんを国王夫婦に差し出した。
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