ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「おお……! 思っていた以上に温いな」

「こんなに温かい料理、久しぶりね」

毒味をしてから料理を食べるので、毎日冷えたものを口にしているのだろう。なんだか気の毒になってくる。

同時に肉まんを頰張った国王夫妻は、カッと目を見開いた。

「なんだ、この、肉汁の洪水は!? 肉だけではない食材の旨味が生地に包まれて、余の生命に繋がる川へと流れ込んでくる!」

何を言っているのかよくわからないけれど、とりあえずおいしかったというのは伝わった。

一方、王妃様は一口食べたきり、首を傾げている。

「不思議ね。シンプルな見た目なのに、味わい深いの」

それはそうだろう。肉まんは、四千年以上歴史がある国で作られた料理だ。たった一口食べた程度では、理解できないだろう。

「久々の温かい料理、体に染み入るようだった。おいしかった」

「本当に、おいしかったわ。ごちそうさま」

国王夫妻はにっこり微笑んで、去って行った。結果は一時間後らしい。
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