ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
情報の収穫はなく、宮殿に戻った。

リュカオンの足跡のインクが乾いた机を囲み、再び話し合う。

「ヘルアーム子爵は問題ないというけれど、素直に聞き入れることができないわね」

「そうだな……」

現場を確認しない限り、問題ないとは言えないだろう。

けれど、ヘルアーム子爵領に派遣できる人材がいない。

「こうなったら、私達が行くしかないじゃない」

「ヘルアーム子爵領に、私とアステリアがか?」

「そうよ」

本来ならば、ヘルアーム子爵に調査を命じるだけで問題は解決するはずだ。しかし、領土については任せきりで、復興に足を運ばず、王都に滞在し続ける彼らに頼んでも響かないだろう。情報の隠匿だってしかねない。
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